1. 基本方針
1.1 安全の最優先
全ての業務において、お客様、従業員、社会の安全を最優先とし、安心して利用できる製品とサービスを提供します。
1.2 持続的改善
安全確保のプロセスや基準を定期的に見直し、技術革新や法改正に対応した改善を迅速に実施します。
1.3 安全教育の実施
製品・サービスを扱う全ての従業員(営業・開発・設計・資材・製造・サービス)に対して、定期的に安全教育を行い、安全に対する意識レベルの維持向上を図ります。
2. 製品設計
2.1 安全の設計思想
安全を最優先とした設計思想を基盤とし、ライフサイクル全体にわたり製品をご利用いただくお客様や製造・サービスを行う当社従業員へのリスクの低減を図ります。
2.2 潜在的リスクの管理
製品設計時に安全に関するリスクアセスメント手法(FTA、FMEA等)を用いて潜在的な危険を特定し、設計変更や安全機能の追加によりリスクを最小限に抑えます。
2.3 操作安全性の確保
誤操作による事故を防ぐため、直感的で分かりやすい操作体系と安全インターロック機能を備えた製品・システムを提供します。
3. 製造工程
3.1 製造作業の標準化
標準化された手順書を全作業員が遵守し、異常時には適切な対応が可能な管理体制を構築します。
3.2 作業環境の整備
作業区域に明確な危険エリアを設定し、アクセス制限や危険回避措置を徹底して安全環境を維持します。
3.3 不適合品管理
不適合品を迅速に特定し、隔離処理の徹底とともに原因分析と再発防止策を実施して信頼性を向上させます。
4. サービス作業
4.1 サービス員の安全管理
法規やお客様工場の安全基準に基づき、個人防護具の装着や作業環境の整備(足場設置や点検ステージ取付など)を徹底し、安全な作業環境を維持します。
4.2 サービス作業の標準化
サービス作業の品質と安全性を確保するため、標準化された作業手順を整備し、サービス員が一貫した手順で業務を遂行できる体制を構築します。
4.3 緊急対応体制
緊急事態発生時の対応手順を明確化し、現場における迅速な対応と被害の最小化を実現する体制を整備します。
5. お客様への安全配慮
5.1 製品事故への対応
当社の製品に関わる事故について速やかに情報収集を行い、必要と認められるときには製品の改修や修理などお客様に適切な処置を講じます。
5.2 ユーザースクール
お客様に、製品の適切な使用方法や安全に関する注意点をユーシンスクールや個別トレーニング等で分かりやすくご説明します。
5.3 安全点検サービス
お客様に対して定期点検をご提案し、製品の安全性維持と潜在的なリスクの早期発見をサポートいたします。
世界最高基準の安全規格搭載ロボット

FRAシリーズ
安全回路を二重化することにより、一つの安全回路で不具合が発生した場合も機能損失しません。ロボットによる事故を防ぐ基本の考え方です。
安全速度監視は、モータ速度が定義された制限値を超えていないかどうかを監視します。これにより、ティーチング中のロボット動作が安全速度を超えることがなく、安全に安心して作業していただけます。。
安全規格EN ISO 12100、EN 60204、EN ISO 10218に対応し、安全カテゴリー3に属します。CE、GB、KCsといった各国基準への対応も準備しています。
当社では国際安全規格に基づく機械安全の知識・能力を認証するセーフティアセッサの有資格者を育成しています。
現在の資格保有者数は2024年3月末時点で56名です。保有者は設計者に限らず、営業から製造部署まで、商品に関わる部門すべてにわたっており、商品の企画・開発からお客様への安全提案まで様々な場面でセーフティアセッサとしての知見を活かしています。
当社はこの人財育成により安全レベルの高い商品をお客様に提供し、産業現場で働く人に安心と安全をお届けします。
事業者には産業用ロボットを扱う従業員に対して労働安全衛生法に基づき特別教育を行うことが義務づけられています。
当社はこの特別教育であるYUSHINスクールを社内外に提供しており、当社のロボットを扱うすべての人々の安全知識と操作技術の向上を図っています。スクールを修了された方には受講証明となる修了証を発行しています。
